ウォッチワインダーの必要性
ウォッチワインダー(ワインディングマシーン/自動巻き時計巻上げ機)とは?
自動巻き時計は、腕に付けて動かす事によってローターが回転して自動的にゼンマイを巻きますが、駆動時間が少ないと止まってしまいます。ウォッチワインダーは、自動巻き時計をセットしてスイッチを入れるだけで、回転などの動きでローターに振動を与えてゼンマイを巻き上げ、針が止まる事を防ぎます。毎日身に付けなくても、大切な時計コレクションをインテリアのようにディスプレイしながら、簡単にメンテナンスできる便利なマシーンです。
なぜウォッチワインダーで毎日時計を動かす必要があるのか?
時を計ると書いて時計と読む通り、時を刻む事にこそ、その価値があると思います。
しかし、装置しても仕事柄あまり腕を動かさなかったり、日によっては外したり、複数コレクションしている場合などは、時計が止まってしまう事も多いでしょう。そうなると、リューズでゼンマイを巻上げなくてはいけないだけでなく、時刻やカレンダーを合わせる手間もかかってしまいます。
また、時計は動かす事によって内部パーツが当然消耗しますが、もし消耗するとしても取るに足らない程度であり、それを理由に止めたまま所有する事は本来の価値を失うのではないでしょうか。
ウォッチワインダーについての詳しいガイドはこちら
オーバーホールの必要性は?
時計を動かしても止めたままでもパーツの消耗とは関係なく、オイルの劣化、パーツの経年変化は避けられない事です。数年に一度分解し、パーツの確認と時計の誤差修正、新しいオイルの充填を行うべきでしょう。
ワインダーは自動で毎日ゼンマイを巻上げ、常に動かしておく装置であって、誤差の修正は致しません。
従いまして時計本体のオーバーホールは正しく時を刻む為に必ず必要です。
最後に
弊社は産業機械の製造を生業としておりますが、使わない設備をいつか使う事になった時まともには動きません。
精密機械は、自動車でも時計でも、日頃から動かす事によって僅かな磨耗でギヤにアタリが付き快調に動くものです。
ぜひワインダーで日々時計を動かし、数年に一度メンテナンスの為にオーバーホールを行い、いつまでも愛着のある時計を良い状態に保つ様、心がけていただきたいと思います。